伊東の方言8
●はーき-----ほうき
竹・草・羽毛等を利用して作った掃除用具
●○○はぐ-----動作の継続詞
朝から勉強しはぐねー。
●はしゃいだ-----乾いた
お天気続きで桶がはしゃいでしまった。
●はす-----口先
働きもしないではすばかり達者な奴だなー。
●はだって-----故意に・わざと
はだって他人を困らせる。
●はちゃーがる-----調子に乗る
調子にのってはちゃーがって。
●はちんべー -----蜂
顔をはちんべーに刺された。
●はたー -----そばを
高所恐怖症で崖のはたー通るのも怖い。
●ばっちらげー -----先を争い取り合う
ばっちらげーで投げ餅を拾ってるねー。
●はでくる-----果実等熟れ割れる
栗がはでくった。
●ハトをうつ-----山野で用をたす
○○はちょっとハトをうち・・・に(男性は大の場合に)
●はなぐっちゃー -----鼻が詰まった様
風邪でひどいはなぐっちゃーで・・・。
●はねーる-----始める
仕事をはねーるか。
●はばしい-----いばる人
あの人は随分はばしいねー。
●はらっかー -----おかしい・滑稽な
はらっかーな話だなーさ。
●はんけ-----収穫が半分
今日は時化で収穫がはんけだったよ。
●ばんたび-----毎度
ばんたびお土産を頂いて恐縮です。
●ばんな-----罠
害鳥獣を捕らえる為の装置。
●ばんびろ-----幅広い足幅等
ばんびろで靴が合わない。
●はんや-----農家の雑物小屋
本屋に対しはんや(半屋)と呼んだ。
●ひーなさん-----雛人形
そろそろ、ひーなさんを飾ろうか。
●ひがーた-----日当たり
寒いのでひがーたぼっこをしよう。
●ひがたりあめ-----日当たり雨
この現象を「キツネの祝言(嫁入り)」ともいった。
●ひきじ(づ)り-----だらしない
あそこの奥さんはひきじ(づ)りだねー。
●ひく-----敷く
布団をひく。
●びしょつてー -----じめじめした汚れ
びしょつてー部屋だなー。
●ひずるしい-----まぶしい
西日がひずるしいなー。
●ひだっこどー -----膝頭
転んでひだっこどーを擦りむいた。
●ひだり(る)い-----ひもじい
戦時中はひだるい経験をした。
●ひちや-----質屋
伊東方言では「し」を「ひ」と発音する一事例。
●ひちりん-----七輪
同上。
●ひったてる-----戸を閉める
夕方は雨戸をひったてなさい。
●ひったぱく-----引き裂く
この子はまた着物をひったぱいて・・・。
●ひっちゃかめっちゃか-----ごったがえす状態
ひっちゃかめっちゃかで手のつけようがない。
●ひつっこい-----執拗
あの人はひつっこいねー
●ひっつり-----火傷の跡など
ひっつりがあって可哀想だねー。
●ひっちかる-----強く叱る
又やったのか、きつくひっちかっておけ。
●びっちょく-----歪んでいる様
この枠はびっちょくだなー。
●ひ(し)っちょびく-----強く引っ張る
この網を強くひっちょびいてくれ。
●ひっちらかす-----極度に散らかす
こんなにひっちらかしたのは誰だ。
●ひっぽかす-----放る・捨て置く
その辺にひっぽかしておけ。
●ひでー -----ひどい・酷な
随分ひでー野郎だなー。
●ひてーぐち-----額
ひてーぐちを蚊に刺された。
●ひてーもん-----単衣物
この寒いのにひてーもんなんか着て・・・。
●ひとっぱれー -----しばらく・一時
ひとっぱれー休んでっからにしべーよ。
●ひとっきり-----一時
上と同義語
●ひなる-----悲鳴を上げる
そんなに痛くも無いのにひなるな。
●ひぼ-----紐
情婦を食い物にする男。
●ひまっせー(さい)-----ボランティア
選挙運動でめーんち(毎日)ひまっせーだよ。
●ひゃっこい-----冷たい
この湧き水はひゃっこいなー。
●ひょっくら(り)-----不意に・予告なく
連絡も無くひょっくり来たので驚いたよ。
●ひょーりに-----はずみに
投げるひょーりに足を踏み外した。
●ひらべってー -----平たい
ひらべってー石だな。
●ひんまちげーる-----間違える
誰か靴をひんまちげーたぞー。
●ひんまき-----婦人の簡単な髪型
忙しいときはひんまきが一番だねー。
●ひんむく-----剥ぎ取る
悪意を持って手荒く剥ぎ取る様。
●ふかす-----過大に吹聴する
彼はひでーふかすから気をつけろ。
●ふーたに----- ~の様に
こんなふーたに揃えてくれ。
●ぶくりょう-----漢方薬の中の万能薬(あまり効き目が無いとか)
何の役でもやりたがる人のあだ名
●ぶ(び)しょってー -----不始末で薄汚い
なんだ、ぶしょってー格好をして・・・。
●ふだける-----ふざける
ふだけんなよー。
●ふだらく-----格別粗末にする
●ぶち-----鞭
かまわねーから、ぶちょーくれろ。
●ぶちょーちる-----落ちる
木からぶちょーちるなよ。
●ふ(ぶ)っかーす-----壊す
改築で家をぶっかーす。
●ぶっくじく-----折る・へし折る
柵をぶっくじけ。
●ぶっくじき・・・-----売値の半額儲け
今度の商売はぶっくじきに回ったーよ。
●ぶっくらーせる-----ぶっつける
感情的に投げつける。
●ぶっさらう-----打ち倒す(強打)
あの野郎をぶっさらってやれ。
●ふっとる-----吹き飛ぶ
書類がふっとるから窓をしめて。
●ふっとらかす-----話を誇大に吹聴
彼はふっとらかしだーから気をつけろよ。
●ふるしい-----古い
随分ふるしい家だな。
●ふれをまわす-----一般に告知する
文章や口頭で一定範囲に順次告知する。
●ふんごずる-----踏みにじる
人の気持ちをふんごずるような行為。
●ふんじゃー -----それでは
ふんじゃー、次の仕事に取り掛かろう。
●ふんずぶす-----踏み潰す
そんなものはふんずぶしてやれ。
●ふんだーって-----そうはいっても
ふんだってー相手にも立場があろうし・・・
●ふんだーから-----それだから
前の結果の上に立って・・
●ふんだらごえ-----踏みつけ荒らす
綺麗な花壇をふんだらごえに・・・
●ふんとーけ-----本当かね
その話はふんとーけ。
●ぶんのくど-----後頭部のくぼみ
●へー -----もう
今来たと思ったらへー帰るのか。
●べー -----伊豆特有の助動詞
行くべー・食うべー・寝べー
●へーずる-----這いずる
赤ん坊がへーずったよ。
●へーた-----生えた
雑草がへーて困るよ。
●へーっと-----突然
へーっと言われてもなぁ。
●へーてけ-----履いてゆけ
靴をへーてけよ。
●へーとろ-----度々
へーとろ見かける顔だ。
●へーる-----入る
風呂にへーっていきなよ。
●へぎ-----髭
昔男子の髭は権威の象徴のように・・
●へせーる-----押さえ付ける
おっぺせーる、へっぺせーるとも。
●へっと-----一瞬・突然
へっと思い出したーけんどねー。
●へのかっぱ-----他愛の無い
一般にかっぱのへが伊東では配置が反対。
●へぼい-----へたくそ・よわい
へぼいくせにやりたがって。
●ぺんぺこ-----三味線
●ほーば-----下駄の一種
今日は道がぬかるからほーばを履いていこう。
●ほーべ(ぺ)った-----ほっぺ
赤いほーべったの可愛い子。
●ほーげーもねー -----法外な
ほーげーもねーこんなにうんと貰って。
●ほごく-----ほどく
結んだり縫ったりしたものを解きほごく。
●ぼさっかー -----荒れた草むら
山岳用語。まとまった草地
●ほっぽかす-----投げ出す
仕事をほっぽかす。
●ほしー -----惜しい
もーちっとで優勝できそうだったのにほしかったなぁー。
●ほだく-----ほざく・ぬかす
ろくな仕事もしねーくせになにょーほだくだ。
●ほだれ-----ほつれ
織物・編み物類のほだれ。
●ぼっこ-----ぼろ・古着
ぼっこ屋さん
●ぼっこい-----古ぼけた
お前の自転車はぼっこいなぁ。
●ぼてー -----魚の行商人
●ぼなく-----泣き言をいう
そんなにぼなくなよ。
●ほろつく-----目的なくぶらつく
なにょーほろついてーるだーよ。
●ほんなら-----それなら
ほんなら、私も行くわ。
●ポンチえ-----まんが
マンガ類を総称してポンチ絵と言った。
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伊東の方言
-伊東町当時の話し言葉回想-
藤原 毅 著
*上記の本を参考、コピーさせて頂きました。
*問題があるようでしたら、即刻削除いたします。
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